- なぞ
- I
なぞ(副助)〔「なんぞ」の転。 中世以降の語〕副助詞「なんぞ」に同じ。
「あなた~のすることではない」
〔副助詞「など」に類するが, 「など」より用法は限られる〕IIなぞ【何ぞ】〔「なにぞ(何)」の転, または, 「なん」の撥音の表記されない形。 古くは「なそ」〕※一※ (副)(1)疑問の意を表す。 なぜ。 どうして。「~鹿のわび鳴きすなる/万葉2154」「~, 汗衫(カザミ)は長といへかし/枕草子 134」
(2)反語の意を表す。 どうして…であろうか。「君なくは~身装はむ/万葉 1777」
※二※ (連語)何であるか。 どういうことであるか。III「その言はむ人を知るは~/蜻蛉(下)」
なぞ【謎】〔「何ぞ」の意から〕(1)「なぞなぞ(謎謎)」に同じ。「~を出す」
(2)物事を遠回しにそれとなくわからせるように言うこと。 また, その言葉。「あれは謝礼が欲しいという~さ」
(3)実体がわからないもの。 不思議なこと。「永遠の~」「~の人物」
~を掛・ける(1)なぞなぞの問題を出して質問する。(2)遠回しに, それとなくわからせるように言う。~を解・く(1)なぞなぞの意味を言い当てる。(2)意味の容易に解きにくい事柄を解明する。「事件の~・く鍵」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.